
モルゴーア・クァルテット 第55回定期演奏会
パトスの扉が今、開く。
日時 | 2025年6月27日(金)19時開演(18時30分開場) |
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会場 | 浜離宮朝日ホール(東京・築地) |
料金 |
指定席(限定34席)¥4,500、一般(自由席)¥4,000、学生(自由席)¥2,000 ※指定席はミリオンコンサート協会のみでお取扱い |
チケット一般発売日 2025年3月27日(木) | |
出演 |
第1ヴァイオリン:荒井英治 第2ヴァイオリン:戸澤哲夫 ヴィオラ:小野富士 チェロ:藤森亮一 |
曲目 |
モーツァルト/弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421 シュニトケ/弦楽四重奏曲 第4番(1989) ヤナーチェク/弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」 |
[チケット取扱い] 朝日ホール・チケットセンター TEL.03-3267-9990 https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/ticket/ e+(イープラス) https://eplus.jp ローソンチケット https://l-tike.com/ ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。 ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638 [コンサートマネジメント] ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638 |
皆さま。前回の『第二次モルゴーア計画宣言』そして、チラシのデザインには戸惑われたかとお察しいたします。そのさりげないシュールさに快哉を叫んだ方がいらっしゃいましたら、大変嬉しいことです。戸惑うこと、それは私たちが芸術に触れたときのリアクションとして体験するべきことだと考えます。言い方を変えれば、芸術の体験とは未知との出会いだ、ともいえます。
芸術とは理屈では説明できないものです。私たちの常識や日常を超越するもの、あるいは異化するものとして存在価値のあるものではないかと思うのです。しかしこの場合、未知なるものとは、私たちとは本来的に無縁だったものでしょうか? 否、すでに私たちの中にあり、意識下に眠っているのではないか? それがある刹那、意識として顕在化するのでしょう。
従って時間芸術である音楽は、あなたの日常的な時間を掠め取るようなものかもしれません。誠に油断ならないものです。でもそこが魅力であることは、きっと皆さまにはご理解いただけると思います。
さて、今回選ばれた3つの作品は時代が離れ、互いの関連性が無いように見えますが、果たしてそうでしょうか? 曲を選定するにあたり、ヤナーチェクの『クロイツェル・ソナタ』がまず念頭にありました。そしてすぐさま、モーツァルトのニ短調とシュニトケの第4番が矢継ぎ早に頭に浮かびました。脳裏を掠めたのは、『情念』『狂気』の2つの言葉です。それを括ったものとしての『パトス』。
強いて今回のテーマを挙げればこれではないかと思います。
モルゴーアを聴きにいらしてくださる皆さまは私達には大切な存在です。計れない真の価値を共有できるからです。
これからも刺激的な音楽を積極的に紹介していきたい所存です。
荒井英治
出演者プロフィール
■ 荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin
元東京フィルハーモニー交響楽団 ソロコンサートマスター■ 戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター■ 小野富士(ヴィオラ) Onofuji/Viola
元NHK交響楽団 次席ヴィオラ奏者■ 藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello
NHK交響楽団 首席チェロ奏者モルゴーア・クァルテット MORGAUA QUARTET/String Quartet
モルゴーア・クァルテット(MORGAUA QUARTET)は、ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため、1992年秋に結成された弦楽四重奏団。
2001年1月の第14回定期演奏会でショスタコーヴィチの残した弦楽四重奏曲全15曲を完奏。
ショスタコーヴィチ没後40年(2015)から生誕110年(2016)をつなぐ「ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全15曲演奏会」を2015年大晦日から16年元旦にかけて「横浜みなとみらいホール 小ホール」で開催。瞠目のプログラムで多くの聴衆を集めた。
2023年から24年にかけて「演奏活動30周年演奏会」をオール・ショスタコーヴィチ、オール・ロック、過去53回の定期演奏会プログラムから再演希望曲をアンケートし、そのリクエストに沿った演奏会を2回行い、話題を呼んだ。
2012年から17年に日本コロムビアからリリースした、荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》《原子心母の危機》《トリビュートロジー》により、ボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。
2017年9月「第47回JXTG音楽賞 洋楽部門 本賞」、2018年6月「第28回みんゆう県民大賞 芸術文化賞」などを受賞する。