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第18回

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲【8曲】演奏会

日時

2023年12月31日(日)13時開演(12時30分開場、終演20時45分頃)
 ※ 本年より開演時間が変更となりますのでご注意ください。

会場 東京文化会館 小ホール(東京・上野)
料金 全席指定 ¥11,000(消費税込)
出演

クァルテット・エクセルシオ

西野ゆか/北見春菜/吉田有紀子/大友 肇

1994年結成。第1回東京室内楽コンクール第1位、第2回大阪国際室内楽コンクール第2位、第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位。第19回新日鉄フレッシュアーティスト賞受賞。第16回ホテルオークラ音楽賞受賞。

古典四重奏団

川原千真/花崎淳生/三輪真樹/田崎瑞博

1986年結成。ベートーヴェン全曲、モーツァルト、シューベルト、バルトーク、ドヴォルザークなどの主要曲をすべて暗譜で演奏。文化庁芸術祭大賞を二度、JXTG音楽賞(旧モービル音楽賞)奨励賞。レコードアカデミー大賞(レコード芸術誌)各受賞。

クァルテット・インテグラ

三澤響果/菊野凛太郎/山本一輝/矢部優典(築地杏里に代わり)

2015年結成。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門 第1位。併せてベートーヴェン賞、山口県知事賞受賞。バルトーク国際コンクール2021弦楽四重奏部門第1位。第71回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第2位&聴衆賞受賞。

曲目

クァルテット・エクセルシオ

  弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキーNo.1」

  弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキーNo.2」

  弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキーNo.3」

古典四重奏団

  弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.127

  弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.130「大フーガ」つき

クァルテット・インテグラ

  弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131

  弦楽四重奏曲 イ短調 Op.132

  弦楽四重奏曲 へ長調 Op.135

[チケット取扱い]

  ミリオンチケット

   ・ オンライン・チケットサービス

     ※ オンラインでのお申込みはセブンイレブンでのお引き取りとなります。

   ・ お電話でのお申込み TEL.03-3501-5638

  東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp/tickets/

  e+(イープラス)https://eplus.jp/

  チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:251507)

[マネジメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

第18回 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲【8曲】演奏会チラシ

第18回 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲【8曲】演奏会チラシ

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「ベートーヴェンを語る」

鼎談:平野 昭・鈴木秀美・土田英三郎(予定) ※ パネリストは変更になる可能性がございます。

2023年12月31日(日)11時00分~12時45分

東京文化会館 4階会議室

聴講料 ¥1,000(要予約・当日支払い)70名限定

(但し 日本ベートーヴェンクライス会員の方か、当日大・小ホールでのベートーヴェン演奏会チケット購入者に限ります。)

主催/日本ベートーヴェンクライス https://sites.google.com/view/beethovenkreis/

>> お申込みフォーム



いろいろな時間たちのなかに、200年弱の時差は溶け去り、リセットされる。

 「時の移ろい」や「時間の変化」を最も意識するのが、年が交代する大晦日だろう。自然ならぬ人間が造るアートにあって、音楽は時間を直接扱う唯一無二のジャンル。そこから選りに選って、究極のアンチ自然派たるベートーヴェンで特別な日を埋め尽くそうというのだから、たいそうな企画である。
 3年前から、この午後の容貌がさらに深化した。ベートーヴェンの最盛期と最晩年の譜面が、この音楽家と対する時間がまるで異なる長老、中堅、若手に託されたのである。
 中堅とは、ベートーヴェンとの緊張関係が日々の営みとなった人達。恐らくは今の日本で最も多くこの作曲家の楽譜を再現しているクァルテット・エクセルシオは、心技体のバランスが取れた中堅。2023年年の瀬の列島で聴ける最もノーマルで、最もまともなベートーヴェン像を描いてくれよう。
 長老とは、ベートーヴェンがもう自分の一部となった人達。古典四重奏団にとって楽譜はひたすら服従すべき指示書ではなく、楽聖の意図を示すサジェスチョン。譜面すら不要の自在な関係性に、楽聖晩年の始まりと達成点が顕わになる。
 そして若手とは、常にやることに迷い、常に自分らのすることが新しく、常に結果が違ってくる者達。最晩年の摩訶不思議な翁に対面しテンションはマックス、でも、ねじ伏せる腕力もマックスだ。クァルテット・インテグラにとって、この前がこうだったから今度がこうとは限らない。
 いろいろな時間たちのなかに、200年弱の時差は溶け去り、リセットされる。

(渡辺 和/音楽ジャーナリスト)



出演団体プロフィール

クァルテット・エクセルシオ Quartet Excelsior

 1994年桐朋学園大学在学中に結成。「繊細優美な金銀細工のよう」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)と2016年ドイツデビューで称賛された、年間60公演以上を行う日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。2021年12月にリリースした最新アルバム「ベートーヴェン第13番&大フーガ」で、日本人団体として本邦初のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲録音を完結させ、高い評価を得ている。

 3本の柱『定期演奏会』『現代曲』『アウトリーチ』を中心に、様々なシリーズを展開しつつ全国的に活動。また、室内楽の聴衆の輪を広げる活動を積極的に行い、海外公演も回を重ねている。大晦日開催のベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会に16年間連続出演。2016年6月サントリーホール主催により2週間でベートーヴェン弦楽四重奏全16曲を日本人団体として初演奏。同年6月まで6年間『サントリーホール室内楽アカデミー』でコーチングファカルティを務め、引き続き後進の指導にもあたっている。

 第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位、第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、ならびにS.シャリーノ特別賞、第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞等受賞歴多数。浦安音楽ホールレジデンシャル・アーティスト、あきるの市秋川キララホール アンバサダー。

〈公式HP〉http://www.quartet-excelsior.jp/
〈Facebook〉https://www.facebook.com/QuartetExcelsior /

西野ゆか NISHINO Yuka(Vn Ⅰ)/北見春菜 KITAMI Haruna(Vn Ⅱ)/
吉田有紀子 YOSHIDA Yukiko(Vla)/大友 肇 OTOMO Hajime(Vc)


古典四重奏団 Quartetto Classico

 1986年東京藝術大学及び同大学院卒業生により結成。レパートリーは80数曲にのぼり、そのすべてを暗譜で演奏。研ぎ澄まされた集中力と温かく透明なハーモニーを持ち、作品へのアプローチは極めて独創的である。全員がピリオド楽器の演奏もするが、古典四重奏団では通常のモダン楽器を使用。現在定期公演【ムズカシイはおもしろい!】を継続中。

 1996年ニューヨークの鬼才S.ライヒと日本人として初めて「ディファレント・トレインズ」を共演、99年ギリシア公演、2005年ドイツ公演。【SQWシリーズ】にて、02年から15年までに30公演77曲を演奏。【ハイドンの部屋】、【ショスタコーヴィチの自画像】を開催。大晦日開催の【ベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会】に17年連続出演。

 村松賞、文化庁芸術祭演奏部門大賞、同CD部門大賞、同演奏部門優秀賞、JXTG音楽賞(旧モービル音楽賞)奨励賞、ミュージック・ペンクラブ音楽賞、レコードアカデミー大賞各受賞。特にレコードアカデミー大賞においては、57年間で邦人演奏家わずか3度目の受賞という快挙を成し遂げた。これまでに、ベートーヴェン後期(全4枚)、バッハ『フーガの技法』、シューベルト『死と乙女』、モーツァルト『ハイドン四重奏曲集』(3枚組)、バルトーク全6曲(2枚組+解説CD)、 ショスタコーヴィチ全集(5枚組)、ベートーヴェン全集(11枚組)をリリース。

川原千真 KAWAHARA Chima(Vn Ⅰ)/花崎淳生 HANAZAKI Atsumi(Vn Ⅱ)/
三輪真樹 MIWA Maki(Vla)/田崎瑞博 TASAKI Mizuhiro(Vc)


クァルテット・インテグラ Quartet Integra

 2015年桐朋学園に在学中に結成。第71回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第2位&聴衆賞受賞。バルトーク国際コンクール弦楽四重奏部門第1位。第8回秋吉台音楽コンクール弦楽四重奏部門第1位、ベートーヴェン賞、山口県知事賞(グランプリ)を受賞。

 国内ではサントリーホール、王子ホール、フィリアホール、サルビアホール、宗次ホール等各地でリサイタルを行い、今年1月から第一生命ホールにてベートーヴェン、バルトーク、ブラームスを取り上げたリサイタルシリーズが始まった。2021年より毎年大晦日に東京文化会館にて行われるベートーヴェン弦楽四重奏曲9曲演奏会に出演している。国外では今年度にアメリカ、イタリア、ドイツでのリサイタルが予定されている。これまでに、磯村和英、堤剛、練木繁夫、山崎伸子、エルサレム弦楽四重奏団と共演し好評を博す。

 キジアーナ音楽院夏期マスタークラスにて、最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる“Banca Monte dei Paschi di Siena” Prizeを二度にわたり受賞。第41回霧島国際音楽祭に出演し、堤剛音楽監督賞、霧島国際音楽祭賞を受賞。松尾学術振興財団より助成を受けている。桐朋学園を経て、2018年から4年間サントリーホール室内楽アカデミーに在籍し、現在ロサンゼルスのコルバーン・スクールにレジデンス・アーティストとして在籍。

〈公式HP〉https://vcofficialsite.wixsite.com/quartetintegra

三澤響果 MISAWA Kyoka(Vn I)/菊野凛太郎 KIKUNO Rintaro(Vn Ⅱ)/
山本一輝 YAMAMOTO Itsuki(Vla)/矢部優典 YABE Yusuke(Vc)

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