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生誕90年記念

小林武史ヴァイオリン・リサイタル

日時

2021年11月7日(日)14時開演(13時30分開場)

会場 浜離宮朝日ホール(東京・築地)
料金 全自由席 ¥5,000
出演

ヴァイオリン:小林武史

ピアノ:野平一郎

曲目

ヤナーチェク/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

ヤナーチェク/ドゥムカ

ドヴォルザーク/ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100

スメタナ/「わが故郷より」第1番、第2番

[チケット取扱い]

  朝日ホールチケットセンター TEL.03-3267-9990

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  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

  チケットぴあ TEL.0570-02-9999 Pコード 201734

[コンサートマネージメント]

  ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638

生誕90年記念 小林武史ヴァイオリン・リサイタル チラシ

生誕90年記念 小林武史ヴァイオリン・リサイタル チラシ

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90歳のリサイタルによせて


近藤滋郎(音楽評論家)


 プログラム(演奏曲目)を見ただけで演奏者が思い浮かぶヴァイオリニストがどれほどいるだろうか。小林武史さんは数少ない(唯一かもしれないが)そうしたヴァイオリニストで、1931年の生まれだから今年で90歳になった。この歳まで毎年のようにリサイタルを続けたヴァイオリニストを私は知らない。

 今回の演奏会はヤナーチェク作品で始められる。武史さんが“第二の故郷”とまで言い切るチェコ(スロヴァキア)、ブルノの街中ではヤナーチェクの作品がさまざまな形で歌われていたという。民俗と音楽との関わりがいろいろと語られているなかで、日常的に大作曲家のメロディーを口ずさむのを目の当たりにして、武史さんの民俗音楽への理解と共感が育まれた。ここ数年、武史さんが最も数多く演奏してきたのがこのソナタだろう。

 ドヴォルザークとスメタナはチェコの作曲家としてあまりにも有名だが、なぜかヴァイオリン曲にはあまり目を向けていない。ただ、取り上げられるソナチネと「わが故郷より」は民俗音楽として、またヴァイオリン作品として最高峰の作品である。ドヴォルザーク作品は多くの傑作が産み出されたアメリカ時代、「わが故郷より」は代表作である連作交響詩「わが祖国」と並行して書かれた、ともに充実期の作品である。

 演奏を聴いただけで演奏者がわかるヴァイオリニストが少なくなってしまった今日、小林武史さんのようなヴァイオリニストは“天然記念物”なのかもしれないが、演奏はもとより氏の多彩な音色を聴くだけでストレスが軽くなった気がするのは私だけではないはずである。



出演者プロフィール


小林武史(ヴァイオリン) Takeshi Kobayashi/Violin


 1931年生まれ。鈴木鎮一氏に師事。東響、チェコ国立ブルノ・フィル、オーストリア・リンツ州立ブルックナー管、読売日響のコンサートマスターを歴任。オーケストラ退団後はソロ活動に専念し、海外(ヨーロッパ、旧ソ連、北米、南米、中近東、アジア全域)に演奏旅行。著名な音楽祭に招待され出演。国際交流基金派遣の文化使節としての派遣は10回に及び、海外での青少年の指導にも力を注ぐ。桐朋学園大学、東京音楽大学講師を歴任。長きにわたり宮城県中新田バッハホール音楽院院長を務め、地域の文化振興発展に多大な功績を残した。

 第18回日本音楽コンクール第1位(1949)、日本音楽舞踊批評家クラブ賞(1960)、文化庁芸術祭賞(1988)、文化庁芸術祭大賞(1996)、横浜文化賞(2013)を受賞。

 小林武史のために作曲された作品は数多く、初演並びに国内外でも多数演奏を行う。室内合奏団「コレギウム・ムジクム東京」主宰。

 CDに團 伊玖磨:ファンタジア、マニャール:ソナタ、エネスコ:ソナタ、野平一郎:デュオ・コンチェルタンテなど11枚をリリース。著書に「ヴァイオリン一挺、世界独り歩き」(芸術現代社、1980)、「ファンタジア わが人生」(神奈川新聞社、2013)がある。他にもエッセイ等を新聞、雑誌に掲載。



野平一郎(ピアノ) Ichiro Nodaira/Piano


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