指揮

トップページ > アーティスト〈ピアノ〉 > 奈良希愛(なら・きあい)

アーティストのご紹介
  • 指揮
  • 声楽
  • ピアノ
  • 弦楽器
  • 管楽器
  • 室内楽
  • ギター/ハープ
  • ハーモニカ/マリンバ
  • 箏・三絃
  • 作曲/評論
  • 研究/演奏団体

奈良希愛〈ピアノ〉

Kiai Nara〈Piano〉

奈良希愛

                ⓒ武藤章

 兵庫県西宮市生まれ。2歳よりピアノを始める。極めて優れた聴覚の持ち主で、7歳の頃ブラジル政府より国費奨学生としての招聘を打診された程である。
 第45回全日本学生音楽コンクール・ピアノ部門全国第1位優勝。千葉市立千葉高等学校普通科卒業後東京藝術大学に進み、同大学より推薦を受け、在学中に安田生命(現・明治安田生命)クォリティオブライフ文化財団音楽学部奨学生に選ばれる。同大学卒業後、ドイツ学術交流協会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学に進学。同大学を首席卒業後、文化庁在外研修員として同大学大学院国家演奏家コース進学。また同時期にスペイン・マドリード王立高等音楽院、イタリア・ローマでも研鑽を積む。
 ベルリン芸術大学大学院を満場一致の最高点で首席修了後、全額給費生及びローム・ミュージックファンデーション奨学生として、アメリカ・マンハッタン音楽院大学院プロフェッショナルスタディーに進学。在学中は室内楽科の助手も務め、2004年修了。
 第13回R.シューマン国際音楽コンクール・ピアノ部門では、日本人初の第1位優勝。また浜松国際、ブゾーニ国際、J.イトゥルビ国際の描くコンクールでも入賞。またウィグモアホール国際歌曲コンクール(バリトンとのデュオ)では1位なしの4位入賞。
 ソリスト、アンサンブル、歌曲伴奏、現代音楽と幅広い分野で活躍し、ドイツ国営放送曲主催ヴァルトブルク城演奏会、ボローニャ国際、ライプツィヒ・バッハ国際、台湾国際現代曲などの世界の音楽祭から招待を受ける。ベルリン響、テネリフェ管、バレンシア管、新日本フィルをはじめ国内外のオーケストラと共演。

 現在はドイツと日本に居を構え、ソロ活動の他、ベルリン・フィル、ベルリン国立歌劇場管などのメンバーと、ヨーロッパを中心にアメリカ、カナダ、台湾、韓国など世界各地で演奏活動を行っている。ドレスデン国立歌劇場(Semperoper)主催の室内楽の夕べにゲスト出演し、ウィーンの音楽専門誌から絶賛された。
 またユリア・リヒター(Julia Richter)、レオナルド・ランシング(Leonard Lansink)というドイツを代表する俳優たちとも数多く共演し、“イノック・アーデン”(R.シュトラウス)をCD収録。
 ピアノを高良芳枝、小林 仁、K.ヘルヴィッヒ、J.ソリアーノ、S.ペルティカローリの各氏に、歌曲伴奏を原田茂生、故D.フィッシャー=ディースカウ、A.ライマン、A.バウニ、W.リーガー、D.ボールドウィン、故G.アンドレアスの各氏に、指揮法をG.ギルバート、ジャズをJ.スタイルスの各氏に師事。
 指導者としても、既にアメリカ・マンハッタン音楽院、韓国・仁済大学など世界の多くの大学から招聘を受け、マスターコース(ソロ、アンサンブル)を行っている。
 また2014年3月第18回浜松国際ピアノアカデミーでは、急病の中村紘子音楽監督の依頼を受け、彼女のソロ・クラスのレッスンを担当、大変な好評を博す。
 近年は活動の幅を更に広げ、雑誌への連載をはじめ、映画製作の音楽・言語監修や、マスタークラスの通訳なども務めている。
 現在、国立音楽大学准教授、昭和音楽大学ピアノアートアカデミー講師。国際シューマン協会会員。
 公式ブログはこちらへ。